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大気圧と身体

 人間は、空気の無い他の惑星では呼吸ができずに生きていけませんが、地球では自由に生きていけます。なぜなら、地球には大気(大気を構成する気体の空気)があるからですね。大気もほかの物体と同じように、重力によって地球に引きつけられています。
私たちが住んでいる地上は、空気の海のようなもので、普通の海には水圧があるように、空気の海には大気圧があります。大気圧の特徴は、四方八方あらゆる方向へかかります。そして、下にいくほど圧力は強くなっていきます。
 1気圧はとても重く1m² に約10トンの空気の重みを受けています。手のひらが 100cm² だとすると、そこには約100kg の空気が乗っています。手のひらに100kgの重さを感じないのは、下や横からも大気圧がかかり、打ち消してくれているからです。そして、それらの大きな圧力を受けているのに人間が潰れない理由は、「体の内側からも同じ圧力で押し返し、圧力を打ち消し合っているから」です。
 空のペットボトルがつぶれない理由も同じ。ペットボトル内部にも空気があるから、外の空気からの圧力と、同じ力で押し返せるわけです。ペットボトル内の空気を抜くと、大気圧を押し返すことができないため、グシャリと簡単につぶれてしまいます。
 よく雨が降ったり天気によって体調が優れないのは低気圧による影響です。普段の大気圧よりも下がるため体の内側からの圧力が強く働きます。山の上のお菓子の袋を想像していただくといいと思います。古傷も膨らむようになるため痛み出したり、血管も拡張するためいつもとは血流が変化したり、頭痛を起こしたりします。その結果、拡張した血管を収縮させようと交感神経が過剰に働いたりと自律神経の乱れにつながります。
 普段から運動を心がけていると筋肉の働きによるポンプ作用で血液循環も乱れず、天気に左右されずに生活することも可能になります。運動は身体の外側を変えるだけでなく内側から変えてくれますよ。
by コオロギ
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