空気には、川や海、地面等から蒸発した水蒸気がたくさん含まれています。また、水蒸気以外にも、非常に小さな埃や塵も含まれています。この、水蒸気や小さなほこりを含んだ空気を冷やすと、空気中のゴミのまわりに、水滴がびっしりとついて、雲粒ができます。この雲粒があつまって、雲ができます。寒い冬の日に吐く息が白く見えることも基本的には同じ原理です。人間の吐く息は体温と同じくらいの温度があり、たくさんの水蒸気を含んでいますが、体からでて冬の冷たい空気にふれると水蒸気として空気中にいられなくなり、細かな水滴となるため、目でみることができるようになります。
高度が100m上がるごとに気温は約0.6℃低下します。このため、地上の気温が30℃の時、雲が発生するおよそ2000mの高さでは、温度が12℃低下して18℃ しかないことになります。夏の晴れた暑い日では、湿度の高い空気が、強い上昇気流(低気圧)により高く持ち上げられるため、 大きな積乱雲(かみなり雲)になることがあります。また、平地で吹いている風が、山などにあたると、その斜面を駆け上がります。 このとき、平地の水蒸気をたくさん含んだ空気を運ぶと、その空気は 上空に持ち上げられ、雲を作ります。
上昇気流がつづき、雲に水蒸気をたくさん含んだ空気がどんどん流れ込むと、雲粒がどんどんと増えていきます。やがて、雲の中の雲粒どうしが、ぶつかり合って、より大きい水滴になっていきます。大きくなった、水滴は上昇気流では浮かんでいられなくなり、下に落ちはじめます。 落ちていく途中でも、ほかの雲粒や、同じようにできた水滴とぶつかりあって より大きな水滴になっていきます。この大きくなった水滴が、雲をぬけだし、地上に降ってくるのが雨です。また、冬などでまわりの温度が低い場合には、水滴がこおって雪となって降ってきます。 逆に高気圧(下降気流)や空気中の水蒸気が少ないなどの条件となれば、 雲はできにくく、天気も晴れとなります。
By ルン
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