人生の三分の一を占める睡眠の充実こそが、健康の要であることはご存知のことと思います。「手のひらを冷やすことで安眠が可能」と皮膚を研究している専門家が言っています。AVA血管(動静脈吻合)は手のひらと顔面、足裏にしか存在しない特殊な血管で、体温調節の役割があります。人は入眠時に皮膚温が上がります。しかし、安眠のためには深部体温が急速に下がっていく必要があるので、AVA血管からうまく熱を逃がすことで入眠が可能になるとのことです。
その対策の一つが、入浴とセットで行う安眠法で、湯船に軽く浸かり深部体温が0.5~1℃高めになった状態で、寝始めに手のひらを15~20℃程度に冷やしたタオルなどで冷却すると手にやってきた大量の血液が冷やされて、冷えた状態で心臓へ戻り、スムーズに寝つけるという原理です。
また、脳には、それぞれの機能を司る8つの“脳番地”がありますが、普段同じ番地だけを使っていると、使っていない脳は疲れていないので眠れなくなります。だから、日中に運動をする、いつもと違うことをするなどの刺激を与えることで偏った使い方にならないようにする必要があります。寝つけない場合は「理解と思考、記憶と感情の4つの番地がループした状態なので、寝る前に日記等でそれらを整理すること」も一つの方法です。
“睡眠”は“必ずすべきこと”と認識し、起きたらやることも決めると意欲的になり、眠ることができるようになります。そして、眠れないからといって深夜にコンビニに行ったり、スマホ、パソコンを見るのは、厳禁です。コンビニの照明やスマホ等は、はブルーライトを浴びることになり、催眠成分のメラトニンの分泌が止まってしまいます。どうしても必要なら就寝1時間前までにしてください。
「睡眠時間を削ること=努力」、「寝落ちするまで夜更かし」は、科学的にも間違った考え方です。寝ることを身体に必要なモノとして捉えることで睡眠の質も、寝つきも違ってきますので、寝る時間を確保したスケジュールを立ててくださいね。
by グランブラー
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