6月20日掲載のブログで、ヨガの経典「ヨーガ・スートラ」に記されているヨガ哲学の基本的な教えである八支則について簡単に触れました。「より良い人生を送るための教え」とも言われる八支則ですが、具体的にどんな内容なのか。少しだけ踏み込んでお話したいと思います。
八支則の一番初めに出てくるのが「ヤマ」。この章には日常生活でしてはいけない(避けたい)5つの教えが示されています。
5つの中でも最初に出てくるのが「アヒムサ」、非暴力・非殺傷と訳されます。聞きなれない言葉かもしれませんが、インドの独立の父と呼ばれるマハトマ・ガンジーはこのアヒムサ(非暴力)の誓いを貫き武器や戦力を使わずインドを独立に導きました。「非暴力に徹した者のそばでは全ての敵対が止む」(ヨーガ・スートラⅡー35)非暴力とありますが、「傷つけないこと」「苦痛を引き起こさないこと」を意味します。行動やアクションによる暴力で傷つけることは勿論ですが、時には目に見えない思考や考えが相手を傷つけることもあります。
誰かを辛い気持ちにさせる言葉や思いやりのない考えを投げつけない。自分の怒りに誰かを巻き込まない。悪口を慎む、些細なことがアヒムサを守ることになります。少しずつ改め、それを続けていくことで考え方、行動、使う言葉、生き方全体を変え、それが周りにいる人の心をも変えると考えられています。そして、他者に向けてだけではなく自分へのアヒムサも大切とされています。例えば、肩こりや腰痛、頭痛、肌荒れなど私たちの身体は様々な方法で私たちにSOSを発しています。放っておかず身体の声を聞き自分をケアすることが大切です。
適量のバランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスを溜めないようにして体だけでなく心も守ります。
ヨガの呼吸やアーサナ(ポーズ)と同じようにアヒムサの実践を続けていくことはヨガの大切な練習の一つです。簡単なことではありませんが、まずは自分自身を大切にするところから、このヨガの教えをとりいれてみてはいかがでしょうか。
by ヨガインストラクターChieko
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