自粛要請の期間、一日中外に出ないという人がいますが、冬になるとさらにその傾向は強くなるようです。その為に日光に当たる時間が減って、様々な免疫反応の調整役という重要な役割を担っているビタミンD不足になることが心配されています。
太陽光に含まれる紫外線B波が人間の肌に当たると、体内でコレステロールの前段階の物質からビタミンDが生成されます。サケ、マグロ、サバといった脂肪性の魚などの食べ物からもビタミンDをある程度摂取できますが、太陽の光を浴びることで、その値は高められることが確認されています。また、適切な量のビタミンDは、1型糖尿病や多発性硬化症といった炎症性疾患のリスクや、急性呼吸器系感染症にかかるリスクを低下させる作用もあることも報告されています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の外出などの自粛要請の中、人々が外出を控えて家の中で過ごすようになったことでビタミンDの欠乏者が増え、重症化したコロナ患者の多くに、ビタミンDが欠乏していたという研究データも出ています。医学誌「American Journal of Clinical Pathology」の論文でも、ビタミンDが欠乏したコロナ患者は、そうでない患者と比較して死亡率が4倍近くに跳ね上がることが示されています。しかし、コロナ患者にビタミンDを処方したところ、効果があった患者と、何の変化もなかった患者がいたと報告されており、感染予防には効果が高いけれど、感染後の治癒促進には不明ということです。
感染症の予防にビタミンDが高い効果を示しているようですが、サプリメントや健康食品で摂るより日光を浴びて、自分のコレステロールから作られるビタミンDの方が効果が高いと思いますので、積極的に外に出て日光を浴びるようにしてくださいね。
by 珍香鈴
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