「食べる早さ」が健康に大きな影響を及ぼすことをご存じですか? 何をどれだけ食べるかは健康管理において大切なことですが、食べ方、食べるスピードにも注意が必要です。肥満と早食いとの関係についてはさまざまな研究報告がありますが、その中でも数年前に米国のある科学雑誌に掲載された報告では、同一の対象者を3年間追跡調査する研究が行われ 、早食いを続けると肥満になるということが、はっきりと確認されました。
この研究発表をしたのは、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の研究グループと同大保健管理センターの共同研究グループで、今回の結果では、早食いの者は早食いではない者よりも4.4倍肥満になりやすく、男性は女性よりも2.8倍肥満になりやすいことがわかりました。また、「油っこいものを好んで食べる」「満腹になるまで食べる」といったその他の食習慣よりも、早食いの方がより肥満の原因になりやすい、ということが判明しました。「何をどれくらい食べるか」も大切ではあるものの、それ以上に早く食べる方が肥満に影響するということです。
早食いをする人は、そうでない人よりも一口当たりの量が多く、噛む回数が少ない傾向がある、としています。ということは、この逆をすればゆっくり食べることにつながります。一口にたくさん詰め込まず、そしてよく噛むことです。口腔ケアや肥満治療の分野で、一口20~30回咀嚼することが推奨されていますが、早食いの習慣に自覚がある人は、30回と高いハードルを設けて継続できなくなるよりもまずは「噛む」ことをいつもより多く意識することから始めましょう。
「よく噛む」ことは、お金はかかりませんし、誰でも今からすぐにできることです。早く食べる傾向があるかなと思ったら、今日から「よく噛む」ことを意識してみませんか?
by chirune
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