世界最古のスパイスのひとつといわれており、香り高いことから『スパイスの王様』と呼ばれることもあるシナモンは、古くから香辛料や漢方薬として用いられ、紀元前4000年頃からエジプトでミイラを保存するための防腐剤としても使われていたそうです。クスノキ科の常緑樹でニッケイ属に属しており、主な種類は、真のシナモンとも呼ばれる甘く品のある繊細でマイルドな風味のスリランカ原産セイロンシナモン、濃厚で甘くスパイシーな香りと言われている中国原産シナニッケイがありカシアとも呼ばれています。樹皮を使っているのがシナモン、そしてシナニッケイの根皮を使っているのがニッキ飴や八つ橋に使われている「ニッキ」です。
鉄分、タンパク質、ビタミン類やミネラル類などを含んでおり、効果と言うと抗酸化効果、抗炎症効果、コレステロール改善効果、血糖コントロール効果、血行改善効果という様々な効果が期待されています。その他にも胃腸の働きの促進や発汗・解熱作用、抗菌作用などの効果があるとされています。
体重60kg大人なら1日小さじ1弱くらいまで、体重15kg子どもなら1日当たり0.5g未満目安です。コーヒーや紅茶、ホット豆乳などお飲み物に振りかけると、シナモン香りがプラスされるので、いつもと違う風味が楽しめます。お料理の仕上げに使用したり、ヨーグルトやトースト、りんごやなしとの相性が良いです。
しかし、シナニッケイにはクマリンという成分が含まれており過剰摂取は肝臓に負担をかけるということがわかっています。 セイロンシナモンにはクマリンがほとんど含まれず、その含有量はシナニッケイの約1/200以下なのだそうです。一部のカシアシナモン製品はクマリンの含有量が高いそうですが、ほとんどの場合はカシアシナモンを摂取しても深刻な問題を引き起こすほど大量のクマリンを摂取することはありません。身体に良いものも摂りすぎると毒となってしまいかねません。適切な分量で、日々の生活のスパイスにしてみてくださいね。
by トッポギ
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