秋の代表的な果物のひとつ「柿」。柿は、9~11月頃に旬を迎えますが、1000種ほどの種類があります。大きく「甘柿」「不完全甘柿」「渋柿」に分類できますが、この違いは苦味を持つタンニンが水に溶ける状態で存在しているか、水に溶けない状態で存在しているかによって決まります。甘柿に黒い斑点が見えることがあるのは、このタンニンが水に溶けない状態で含まれているためです。
・柿の栄養素
柿(富有柿の場合)は、1玉のエネルギーは100kcal弱です。1玉食べればかなりおなかが満足するので、ダイエット中のおやつとしても優秀です。また、ビタミンCをはじめ食物繊維、ビタミンの仲間である葉酸やビタミンA、ビタミンB6、マンガンやカリウムなども豊富に含まれています。
干し柿にした場合、品種にもよりますが、エネルギーは1つ100kcal強といったところです。水分が抜けて小さくなっているので、1つではおなかいっぱいにはならないかもしれませんが、かなり甘味が強いので「甘いものを食べた」という満足感が得られるでしょう。干し柿に多く含まれる栄養素は食物繊維、マンガン、カリウムなど。水分が抜けている分、一口あたりの栄養素量が生柿よりも多くなります。
・柿を食べる際の注意点
短期間に食べ過ぎてしまうと、胃石ができてしまうことがあるそうです。胃石とは、柿に含まれるタンニンが胃の中で胃酸と結合してできる、石のような堅い塊です。胃潰瘍を起こしたり、小腸に移動して腸閉塞を起こしてしまうことがあるのです。胃石は、タンニンを多く含む食品であれば、どんな食品でもできる可能性はあるので、胃石を作らないためには、空腹状態で大量のタンニンを摂らないようにすることです。
どんなに身体に良いとされるものでも、量が過ぎると身体に良くないのは、柿に限ったことではないようですね。
by chirune
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