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水分補給にスポーツドリンク?

 一般的に汗をかいた体に必要なものは、水分、糖分、そしてナトリウム、カリウムなどのミネラルと言われており、これらが含まれているのがスポーツドリンクです。スポーツドリンクは、糖分も塩分も補給できるため、熱中症対策でも推奨されていますが、市販されている500mlのペットボトル内には、おおよそ角砂糖が6から7個程度含まれています。市販の経口補水液(500ml中)では、糖分は角砂糖2個程度、塩分は約1.4g含まれています。このような事を知らずに水のかわりに、多量に飲用すると、糖分・塩分の思わぬ過剰摂取につながります。
 砂糖が多く含まれている清涼飲料水を飲みすぎると、急激に血糖値があがり、「ペットボトル症候群」(糖尿病性ケトーシス)に陥りやすくなるといわれています。また、血糖値が上がることによりのどが渇きやすくなり、清涼飲料水を飲みすぎるという悪循環に陥ってしまい
・尿が多量に出る
・吐き気がする
・カラダがだるい
などの症状が起きることがあります。
 糖を摂取すると血糖が上がり、その血糖を下げようとインスリンが膵臓から出ます。インスリンは細胞が血中の糖を取り込んでエネルギーとして使うために必要なのですが、常に大量の糖を摂っているとインスリンの分泌が鈍くなって、糖をエネルギーとして使えなくなります。そうすると、体内の脂肪を分解してケトン体という成分が生成されます。ケトン体が多く出ると前述のような喉の渇き、多量の尿、吐き気、だるさといった症状が起きてきます。これは糖尿病が急激に悪化したような状態に似ていて、正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれていて、スポーツドリンクを飲む機会が多い人に増えています。
 運動を習慣にして、汗をかく機会の多い人の汗腺は、ナトリウムやカリウムなどの塩分を再吸収するので、無理にスポーツドリンクや経口補水液などを飲む必要はありません。水や麦茶などの方が、水分摂取には適しています。販売会社がスポンサーのテレビのCMや番組に惑わされないようにしてくださいね。
by chirune
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