「身体を冷やすのは良くない」、「飲み物は常温か温かい状態で飲むべき」等は、皆さんご存知だと思いますが、一方で「熱い飲み物は食道がんになる」という話を聞いたことがある人も多いと思います。国際がん研究機関は2016年「高い温度で摂取される飲み物」を食道がんの推定原因として分類しました。1991年に「発がん性がおそらくある」と分類されていたコーヒーとマテ茶については、証拠はなかったと報告されています。この報告によると、「65℃以上の温度で飲むことが、食道がんにつながる可能性があり、重要な因子は温度である」とのことです。
危険なのは温度だけ?
2009年の日本の研究報告によると、アルコールを飲まないグループに比べると、1日当たり日本酒にして1合以上飲むグループから食道がんリスクが上がり、1合から2合のグループで2.6倍、2合以上のグループで4.6倍高くなると報告されています。日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎なら0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯、ウイスキーではダブルで1杯になります。喫煙についてもリスクがあります。非喫煙者に比べ、喫煙している人は平均3.7倍も食道がんの危険性が高くなるのです。過去に喫煙していて、今は止めている場合でも、3.3倍高くなることが報告されています。
野菜で食道がん予防?
野菜や果物を十分に食べていれば、食道がんの危険性が下がることが報告されています。2007年の日本の報告では、野菜・果物の摂取量に応じて3つのグループに分けて調査した結果、野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べ食道がんのリスクがほぼ半減していたと報告しています。また、しっかり咀嚼することも、食片が食道を刺激するリスクが減るので、大事な要素です。そして、適度に運動することで癌の発症リスクは大幅に下げることができるので、合わせて取り組むようにしてくださいね。
by chirune
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