これから一段と暑くなって、熱中症や脱水症状と言った言葉を聞くことが増えてくると思います。しかし、それらを予防するための水分補給に思わぬ落とし穴があるので、注意しなければなりません。熱中症の予防や対策に水分補給が、真っ先に言われますが、熱中症は単に水不足というわけではありません。発汗や排尿などにより、体内の水分や塩分(ナトリウム)が体外へ放出され、実際に必要な水分、塩分が足りない状態が、多くなるのでそれが優先されてしまいます。それ以外に、筋肉の働きが悪くなり血液の流れが滞ることで、体温が上昇してしまうのも原因の一つです。筋肉の働きの一つに、水分の貯蔵というものがあります。運動習慣が無い方は、この水分の貯蔵量が少なくなり、機能が低下してしまうために身体の熱放散が難しくなってしまいます。その結果として、熱中症や脱水症状のリスクも上がってしまいます。
一方で、過剰に水分を摂ることで水中毒が起こります。体内の水分量が増えることで、血中の電解質、ナトリウムの濃度が急激に下がります。それが低ナトリウム血症という状態です。ナトリウムは、血液や細胞内外の体液バランス(浸透圧)を調整したり、神経内で情報を伝達する重要な働きを持っています。だから、体内でナトリウムの濃度バランスが崩れると様々な症状があらわれてしまうことになります。
メディア等では、「1日に最低でも2リットルの水を飲みましょう!」などと言われますが、必要な水分量は人それぞれ異なり、年齢や性別、生活習慣などによってかなり差が出てきます。大量に汗をかくことがないなら、1度に大量の水を摂取するのではなく、1日の中で、7~8回に分け、起床後・食事中・入浴前後・就寝前と一回あたりコップ1杯弱の量(150㏄)を飲むくらいで良いと思います。最後になりますが、夏を乗り越えるためには、適度な運動で汗をかく習慣が必要です。
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