西洋人は「歌声が響き、声も大きく歌がうまい!」なんてイメージを持たれている方も多いかと思いますが、実は英語と日本語では発声の仕方が根本から異なっており、普段日本語を喋っている日本人とはスタートラインが違うということも理由のひとつとしてあるようです。
日本語は、実にユニークです。もちろん喉にある声帯から音を出しますが、喉を緊張させることで1つ1つの音を短くします。そのせいで喉を響かせることができません。つまり日本人の発音は“口発音”なのです。日本人が、ボソボソ喋っているように海外の人から見られがちなのは、これが主な原因です。それでも相手に伝わるため会話の中では問題ありません。
一方、英語だけでなく、欧米の言語は喉を開いて声にしないとアクセント、イントネーションなどが伝わりにくいためすべてが“喉発音”になります。声を響かせるには喉を開き、無駄な力を抜くこの二点が非常に重要になりますが、英語圏の人は普段のしゃべり声のままでも喉が開いているので、響かせやすいと言えます。
実は、動物も喉で音を出します。犬が吠える様子を思い出してください。口は開けたままで、音のほとんどは喉で響きます。哺乳類の基本の発声法は喉発音なのです。日本人でも赤ちゃんは、喉発音をしています。赤ちゃんの泣き声は、口ではなく、喉で音が響きます。幼児期になると、喉発音から口発音へと移行していきます。
ですから、自然に響きを与えるためには無駄な力を抜き、口の中の空間を開けて、共鳴しやすい体の状態を身につける必要があります。普段から力を入れて歌を歌っている人は、力を入れることが癖になってしまっていて脱力が一番の難関となることが多いようです。力を抜いて、喉発音することで、今までより、歌が楽に上手く歌えるようになるので取り組んでみてくださいね。
By ルン
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