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冬季の肌荒れは?

多くの人が冬季になると皮膚の乾燥と痒みに悩んでいます。今回は、冬季の皮膚のトラブルについて解説します。
皮膚は、体の最外側に位置するため、外界の変化を直接受けることになり、とくに気温や湿度により変化を生じます。皮膚の表面は、表皮という細胞群で構成されており、その下に真皮、さらにその下に皮下脂肪組織があります。表皮の一番下に始まる基底細胞は、新陳代謝により徐々に外側に向かい移動してゆき、最終的には核を消失し、角質細胞となります。つまり表皮の細胞のなれの果てとして、角質細胞が厚く積み重なり、角層(角質層)となるのです。いわゆる垢の状態です。
 角層は、自然に少しずつ脱落してゆき、一定の厚みを保ち続けます。大部分の皮膚では、角層は10層程度の厚みですが、手掌や足底は、実に30層から50層にも厚くなり、物をつかんだり歩くときのバリア、ガードの役割を果たします。1個の角質細胞は、同一サイズの薄い平べったい板状であり、レンガを積み重ねたような互い違いの形態をとり層状を成しています。
角質細胞間にはわずかな隙間があり、そこにはセラミドなどの接着物質が存在することにより互いに密着しており、外界の異物は表皮から容易には入り込めない仕組みとなっています。このような防御システムにより、皮膚のトラブルとなるような細菌や有害物質の侵入を防いでいます。
 ところが、乾燥や身体の冷え、紫外線などでセラミドなどが減少し、このレンガ状の積み重なりが乱雑となり、隙間が広がってきます。そのために外観上は皮膚表面に乾燥が生じ、毛羽立ったようになり、鱗屑という脱落しきれない角質が中途半端に付着した「粉がふいた」状態を生じます。特に、冬季は、身体が冷え、乾燥するので、この状態が生じ易くなります。
これらを予防、改善するには、血行促進と体温上昇、発汗を同時に行ってくれる運動です。身体の深部から温度も血液循環も促進されることになるので、細表部の皮膚にも十分作用してくれるのです。肌のことを考えるなら、寒いからといって、部屋に閉じこもらずに、身体を動かしてくださいね。
bySYU
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