砂糖は、「体を冷やす」「骨が脆くなる」など、身体に害となるような情報が溢れています。世界保健機構(WHO)は、砂糖などの甘味料を1日の摂取エネルギー(kcal)の10%未満に抑えることを推奨しています。砂糖の摂り過ぎが、肥満や虫歯の原因になることは広く知られていますが、インターネットや健康本、子育てや教育に関わる人たちの間には、不確かで科学的根拠のない“砂糖情報”が想像以上に広がっています。
全体エネルギー量の10%を砂糖の量に換算すると、1日2,000kcalを摂取している人なら、約50gです。甘みの強い清涼飲料水の中には、100mlあたり10~13gの糖類が含まれている物もあって、500mlペットボトルを1本飲むと推奨摂取量をオーバーしてしまうことになります。
日本人の砂糖摂取量は、国内で供給された食品の量について国が毎年調べている「食料需給表」(2017年)を見ると、国民全体では推奨量に近いのですが、砂糖摂取量は個人差も大きいので、「甘いお菓子も食べてジュースもよく飲む」という人は要注意です。
砂糖は、栄養摂取目的の食事というより、調味料や嗜好(しこう)品にあたるので、健康に不安のある人は、優先的に控えるべき食品です。しかし、特別有害だから控えなければならないモノでもありません。要するに全てに言えることですが、「過剰にならなければ問題ない」と考えていただければ良いと思います。
by 太久籠 クリックお願いします。