「お腹を抱えて笑う」、「笑い過ぎてお腹が痛い」など表現しますが、最近、そんな風に笑ったことないなという方も多いのではありませんか。笑う時には、無意識に腹部に力を入れて息を短く吐くことを繰り返しています。お腹に手を当てるとわかりやすいですが、これは、腹式呼吸と同じ状態になっています。1回に出入りする空気の量は、個人差はありますが、胸式呼吸より腹式呼吸の方が３～4倍呼吸量が多くなると言われています。だから、大声で笑うことを繰り返すと、体にたまっている大量の二酸化炭素が外に排出され、よりたくさんの酸素が体内に入り易くなります。また、腹式呼吸で、血管を拡張して血圧を下げる効果のある「プロスタグランジンI2」が分泌されることも確認されています。
　笑いが呼吸に作用することで、さまざまな体の不調を整えてくれます。腹式呼吸として作用する笑いには、横隔膜が動かされ内臓が刺激されます。胃腸の活動が良くなることから消化機能が改善されて、便通改善にも効果があるようです。また、腸の働きが良くなることで、血行にも作用し、新陳代謝の向上、冷えの改善がも期待できます。更に、顔の表情筋、首や胸の筋肉にも作用して、スッキリとしたフェイスラインやデコルテラインにも繋がります。そして、腹筋が恥骨についてることを考えると下半身にも連動し、下半身の筋活動にも作用しますので、笑いは全身運動とも言えます。
　しかし、お腹を抱えて笑うようなことも少なく、お腹が痛くなるほど笑った記憶が遠い昔の方に、お試しいただきたいのが、「ははははは」と連続して声を出していただくことです。笑う動作と同じく腹式呼吸となるので、免疫力が高まり、高血圧や動脈硬化が抑制も期待できます。まずは10秒、できれば30秒くらい行ってみてください。これから忘年会シーズンで、しっかり笑って望み多い年になるような‟望年会”を楽しみたいですね。
by 健幸運動志同士　みさぽん

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