度々テレビやネットで話題になる「筋膜」ですが、みなさんは筋膜がどのようなものかご存知でしょうか?筋膜とは、皮下組織から存在する白く薄い膜であり、英語のFasciaを筋膜と訳しているため誤解されがちですが、筋肉だけを包む膜ではなく、骨、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包みこみ、それぞれの場所に適正に位置するよう支えています。つまり、人体は、全身が筋膜という容れ物で中身を傷つけないように包まれているのです。また、筋膜は、コラーゲン組織のため可塑性に富んでいます。つまり怪我や緊張など様々な内的・外的ストレスによって短縮や過緊張や他の筋膜と癒着して変形します。筋膜をウエットスーツに例えるなら、引っ張ると様々な方向へ広範囲に伝わって、伸縮限界を超えると縒れてしまい、このような状態が人体の中でも起きていると考えられていて第二の骨格と呼んでいる人もおります。
筋肉に限定してみていくと、筋肉全体を覆っている最外層の「筋外膜」、いくつかの筋繊維を束ねて覆っている「筋周膜」、繊維1本1本を束ねる「筋内膜」と3つに別けられています。その筋膜は、主にコラーゲンとエラスチンと言うたんぱく質と水分できています。コラーゲンはとても頑丈で、筋膜が体の組織を支えられる頑丈さのもとになっていて、エラスチンは軟らかいゴムのように伸び縮みする性質があり、筋膜がスムーズに伸縮して体の動きを助けるための柔軟性を生み出します。
筋膜には、筋肉の周りを包むことで、体を動かしてもお互いの筋肉が傷つかないように保護する機能があります。また、筋膜は、包んだ組織を支えるのはもちろん、全身の組織をひとまとめにして支える機能にも働いています。更に、筋肉同士の間に入った筋膜が伸び縮みすることで、体の動きを邪魔せずスムーズに動くサポートもしれくれます。
しかし、筋膜は、同じ姿勢で長時間過ごしたり、強い衝撃を受けたりしたときには筋膜が硬くなり易く、さまざまなトラブルへとつながる原因になると考えられています。特に、現代人の生活習慣には、長時間のデスクワーク、携帯や電子機器の使用など、普段から同じ姿勢になる場面が多く、筋膜の機能を低下させて、筋肉・骨・神経・内臓・関節などの動きに影響を与えます。
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