「糖質オフ」を謳う飲食料品が、山積し、外食チェーンも「米抜き」メニューを次々提供していました。その熱は、少し冷めてきたようですが、まだまだ根強く取り組んでいる方も多いようです。しかし、この糖質制限で、毛が、肌が、脳が、どんどん老化していく衝撃の研究結果が出ています。
1年間にわたり、ビタミンやミネラルは、同じ量にしてマウスに通常飼育食を与えた場合と、糖質制限食を与えた場合を比較しました。通常飼育食を与えたマウスの多くが平均寿命よりも長生きでしたが、糖質制限食のマウスは、平均寿命より20~25%ほど短命で、脱毛がひどく、老化の進度が30%ほど速いことが研究結果で報告されています。
この理由として「生物の体内は完璧ではなく、年を重ねるごとに“不良品”の異常たんぱく質が製造されます。人間も同じで、若いうちは1万個に1個だったものが、50代には1000個に1個、60代では100個に1個といった確率で不良品は必ず出てきます。この異常たんぱく質を分解、除去することが老化の防止につながります。しかし、糖質を制限し、たんぱく質の摂取比率が多くなると、たんぱく質を構成する分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の効果で異常たんぱく質が分解されず、体内に溜まりやすい状態になります。とりわけ異常たんぱく質は、皮膚や腸管など細胞分裂が活発な部分で発生しやすく、肌は劣化し、腸管での栄養素の吸収率も低下して、老化が促進されたと考えられます。」と説明しています。
2010年には米ハーバード大学などの研究チームが、17万人の男女を対象にした大規模調査で、糖質制限を続けると死亡率が2割も高くなるという結果を公表しています。また、2013年には日本の国立国際医療研究センターも「死亡リスクが増加する」という調査結果を発表しています。
極端な栄養制限や摂取は、プラスになるよりマイナスに影響する方が大きいので、見直さなければなりません。
by 珍香鈴
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