股関節の臼蓋は、立位の状態で骨盤から大腿骨に荷重を伝えるためには、大腿骨を覆う「臼蓋」が「大腿骨頭」の直上に広い面積で覆っている方が安定した状態と言えます。しかし、股関節の痛みがある方で「臼蓋形成不全」と診断されたり、その疑いがある方がいます。臼蓋形成不全は女性に多く、生まれつき小さい状態や臼蓋へのはまり込みが浅い先天性である事が多いとされていますが、臼蓋の発達が遅い等が原因の後天性もある様です。
一般的に臼蓋形成不全とは、「臼蓋」が小さいことや覆われ方が狭い状態を指します。 成長に伴い臼蓋の大きさ、形態は変化するため、「臼蓋」の発育が悪いという意味で「形成不全」と名付けられました。この臼蓋形成不全は将来的に変形性股関節症に繋がる事も起こり易い状態です。
形成不全、股関節症共に股関節を曲げて膝を内側に入れる動作(ニーイン)や無理に股間節を曲げる動作も避けた方が良いです。加えて骨盤の過前傾も痛みや臼蓋から大腿骨がズレて脱臼に繋がったりするので注意が必要です。ただ、現代人が使いやすい大腿四頭筋や大腿筋膜張筋等はニーインになったり骨盤の過前傾を誘発してしまうので、骨盤(大腿骨)の位置を整える為にはこれらの筋群の働きを抑えた方が良いです。
改善対策として、太ももの裏側の「ハムストリングス」や「お尻の筋肉」(中臀筋や大臀筋)の働きを高める必要があります。これらの筋群は普段の生活で働かせるのは難しいので強化する運動が別途必要です。また、体幹部や背筋群の働きが鈍いと下半身にかかる負担が増します。背骨の湾曲具合に悪影響をもたらす事により、背骨から繋がる骨盤への影響や上半身の動きや重量を支えられない事により下肢前部の負担が増す事によるものです。股関節にお悩みがある方はぜひ背面を中心としたトレーニングに取り組むと良い効果が期待できると思います。
by スクープ
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