一般的には知られていませんが、肩関節と言っても、一つの関節ではないのです。肩関節はまず肩甲骨・鎖骨・上腕骨から構成される解剖学的肩関節と、肩甲骨と胸郭(体幹)から構成される機能的肩関節に分けられます。解剖学肩関節には肩甲上腕関節・胸鎖関節・肩鎖関節があり、機能的肩関節には肩甲胸郭関節・第二肩関節があります。
機能的肩関節と言われる肩甲胸郭関節は、関節を構成する関節包や靭帯がないため、構造的な関節ではなく、機能的な関節としての役割を担います。関節を構成する関節包や靭帯がないため、他の関節や筋が安定性を保ちます。主に静的な安定性は、肩鎖関節、胸鎖関節、および肋骨が担い、動的な安定性は、僧帽筋、前鋸筋、菱形筋群等が担います。肩甲骨の動きは、肩甲骨に付着する筋群によって制動され、骨性の制動をほとんど受けないのでその可動範囲は広いことが特徴です。肩甲骨の運動は、肩関節の運動を支える役割があり、正常な働きでは、肩甲骨は背骨に対して適切な位置で滑らかに動くことができます。
反対に長時間のデスクワークや前屈みの姿勢が続くと、肩甲骨の間にある菱形筋、僧帽筋がうまく使えていないと猫背や肩こりの原因となります。また姿勢不良により、肩と胸郭に大きな影響を与えることもあります。肩や肩甲骨だけでなく、胸郭などの柔軟性を維持、改善することで、肩関節に加わる負担を軽減することができます。適切な姿勢の維持や適度の運動やストレッチは、姿勢の改善につながり、肩関節周囲の炎症の予防にもとても重要です。
今回は肩甲骨を動かす運動を一つ紹介します!肩甲骨引き寄せです。座った状態で両肘を曲げ、肘を背中の後ろに引き寄せます。胸を張る姿勢で、背中は肩甲骨同士がくっついているように近づいています。背中は意識していないと丸くなりやすいので、肩甲骨を内側へ引き寄せることで緊張している筋肉を緩和させ、血行を改善しましょう。レッツトライ!
by 谢谢
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