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胃潰瘍は、薬が原因?

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、「食べ過ぎや飲み過ぎ」「ストレス」が原因と思っている方は、多いと思います。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因の多くが、「痛み止め(鎮痛剤)」等の薬の可能性が高いことが確認されています。胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、その性質や原因が似ているため、合わせて「消化性潰瘍」と呼ばれています。その一番の要因とされる「暴飲暴食」、「ストレス」などでの胃潰瘍は5%程度、十二指腸潰瘍は2%以下と報告されています。
 多くの方が、「痛み止めを飲みすぎると胃が荒れる」といった漠然としたイメージを持っていると思いますが、消化性潰瘍にまでなると思っている方はほとんどいないと思います。特に、ロキソニン(R)(ロキソプロフェン)、イブ(R)(イブプロフェン)、ボルタレン(R)(ジクロフェナク)、アスピリン(R)などに代表される「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」系の薬が、強く作用し、別のタイプの痛み止めもNSAIDs系の薬ほど影響は、少ないようですが、アセトアミノフェン等も影響はあるようです。
 市販薬の場合、名前が似ていても中に含まれる痛み止め成分が異なります。知名度の高い「バファリン(R)」を例に挙げてみると、「バファリンA」はアスピリン(NSAIDs)、「バファリンルナ」はアセトアミノフェン、「バファリンEX」はロキソプロフェン(NSAIDs)、「バファリンプレミアム」はイブプロフェン(NSAIDs)とアセトアミノフェンの両方配合となっています。
 上記の薬の「使用上の注意」にも、目立つ形で「長期連続して服用しないでください」と明記されています。短期間でピンポイントに使用するなら、問題は少ないようですが、慢性的な痛みの症状に対して痛み止めを毎日飲み続けている、というケースでは注意が必要です。
痛み止めを利用して、冷静になったら、「何が原因か」を確認していただき、根本的な回復を目指していただければと切に願います。
by 太久籠
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