胆のうは、肝臓で作られた胆汁を濃縮・貯留している器官というだけでなく、様々な役割を担っています。十二指腸に食べ物(特に脂肪)が入ってくると、胆のうが収縮し、十二指腸中に胆汁が分泌されます。胆汁は脂肪の消化を助け、吸収を促進する働きだけでなく、肝臓の持つ解毒作用と協力し老廃物を体外へ排泄する働きも持っています。
肝臓は1日に約1.4ℓの胆汁を生成し、分泌され、胆嚢に貯蔵されて濃縮されます。胆汁が健康で十分な量が分泌されていれば、脂溶性のビタミン(感染症に効くビタミンA、骨を強化するビタミンK、免疫力を高めるビタミンDやEなど)等の身体に良い脂肪の消化吸収を助けます。また、脂肪は、すべての細胞やホルモンの原料になるので、脂肪をきちんと吸収できないのは大問題で、吸収されなかった脂肪は腸からそのまま血管に送られてしまうので細胞の栄養にはならず、ただお腹やお尻に蓄積されていくのみになってしまいます。
そして、十二指腸に分泌された胆汁はすべて便中に排泄されるわけではなく、一部は腸内で吸収され再利用されています。腸と肝胆の連携により機能が正常に保たれているので、肝臓を元気にする事はもちろんですが、肝臓や胃腸を含めた内臓元気を心がける事が大切であると考えられます。
更に、ダイエットに挑戦しているけれど一向に体重が減らないという人は、胆嚢(または胆嚢がないこと)に問題があるのかもしれません。意外に思うかもしれませんが、スリムで引き締まった体を手に入れたいのなら、カギを握るのはこの胆嚢と胆汁なのです。ハーバード大学が行った研究によると、胆嚢の状態を改善することで、代謝が大幅に活性化するという報告があります。また、各種の研究によると、胆汁の減少や質の低下は、甲状腺機能低下症だけでなく、慢性疲労や偏頭痛、便秘や吐き気、逆流性食道炎、自己免疫疾患にもつながることが確認されています。手術で摘出して胆嚢がない人は、適切な運動をすることで。改善は十分に期待できますので、是非取り組んでみてください。
by ベクトル
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