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背が低くなった!?

 米国のハーバード大学の研究によると、身長が縮み始めるのは40歳から、という結果がでています。しかし、最近では、高齢になっても、身長が縮む人と、縮まない人の差が大きくなっていることが明らかになっています。つまり身長というのは、生活習慣次第で、高齢になっても現状を保つ事ができるということです。「背中の丸まった年老いた自分」になるのか、「ピンとした背筋で凛とした姿で歩く自分」でいられるのかは、生活習慣によるところが大きいようです。
 身長が縮むには色々な理由がありますが、代表的な例は、骨の配列や骨量の減少、または骨の間の隙間を保護する軟骨が薄くなったり、細くなることが原因になります。特に女性は、女性ホルモンのエストロゲンが、骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあるのですが、ホルモンの分泌が不安定だと、骨がもろくなり、骨粗鬆症になりやすくなってしまい、結果的に身長が縮む原因となってしまいます。
 身長の萎縮を防ぐ方法は栄養不足、運動不足といった身体にとってマイナスなことを止めることだと報告されています。特に、運動不足はかなり深刻な問題なので、運動して筋肉を働かすことが、身長の収縮を防ぐ事ができる一番の方法と研究結果が出ています。筋肉は骨を支え保護するだけでなく、骨の強度にも大きく影響する組織です。大学の研究でも、2,000人以上の男女の生涯を通し、40歳を過ぎた時に運動をしていなかった人々の約半分が身長が縮んだという結果を報告しています。栄養に関しては、ビタミンDが骨にとって重要なことは周知されています。更に、ビタミンK2は、ビタミンDとの相乗効果で、Caの沈着をサポートします。ビタミンK2とビタミンDが不足していると、骨の損失を早める事が調査で明らかになっています。また、アルコールの過剰摂取は、身体のカルシウム濃度と骨密度に悪影響を及ぼし、骨に損傷を与え易くなります。喫煙も、女性ホルモンであるエストロゲンのレベルを下げて悪影響を与え、骨を脆くします。飲酒や喫煙は、できる限り控えることが望ましいと言えます。
 骨は身体の基盤です 特に、背中にある”脊椎”は、姿勢が悪い事で正常な形態(アライメント)に悪影響になるので、デスクワークが中心の人は、普段からできるだけ背筋をまっすぐに伸ばすように意識するだけで、かなり違ってきますよ。
by 筋知良
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