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胸郭の作用?

 胸郭とは、胸部に位置し、左右12対の肋骨と、背椎の胸椎と呼ばれる12個の椎骨、そして胸の中央にある胸骨で構成される籠状の骨格のことを言います。主に心臓や肺といった人の生命活動に欠かせない臓器等を外力から保護してくれる役割があるだけでなく、呼吸にも大きく関わっています。多くの人が、呼吸は肺が行うものと思っているかも知れませが、肺は自ら膨らんだり、縮んだりすることはできないのです。肺は胸郭という肋骨で覆われた部屋に取り囲まれていて、この胸郭が広がることで空気が入り、胸郭が狭くなることで空気が出ていくことで呼吸運動が成立します。そして、こうした胸郭の拡大や収縮を起こすのが、胸郭の周辺の筋肉です。このように胸郭を動かし、呼吸に関わる筋肉のことを「呼吸筋」と呼んでいます。肋間筋や横隔膜は、代表的な呼吸筋ですが、この他にも呼吸に関わる筋肉は、胸やおなか、背中などに複数存在しています。横隔膜等の呼吸筋の柔軟性や活動を高めることで胸郭の可動域が広がるので、スムーズでしっかりとした呼吸活動になります。
しかし、悪い姿勢では、胸郭の機能が低下し、呼吸にも大きく影響します。例えば、猫背になると胸郭が広がり難くなります。肩甲骨が外側に拡がったような位置になり、肋骨を圧迫します。肩甲骨を内側に引きつける菱形筋は、呼吸に直接関わっていませんが、肩甲骨を適切な位置に戻してくれます。そして、前鋸筋という肩甲骨と肋骨をつないでいる筋肉が、適切に作用して胸郭が広がりやすくなり、呼吸がスムーズに行えるのです。つまり、菱形筋の活動が低下すると猫背になってしまい、胸郭の動きが制限されて呼吸が浅くなります。しかし、身体に必要な空気を取り込むためには、呼吸の回数を増やさなければならないので、口呼吸になります。鼻呼吸と違って、感染症のリスクがかなり高くなってしまいます。更に、肩甲骨の動きが悪いと肩周辺にも異常な力が加わり、首、肩の凝りだけでなく、頚椎症や四十肩などにも繋がります。
by 谢谢
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