「ヨーグルトを食べて腸内環境が改善する」「腸内環境改善サプリで、花粉症解消」等、世の中にはさまざまな情報があふれ、何が正解なのかわからずに惑わされることも多いと思います。特に、医療情報は、素人では判断できず、ネットやテレビなどで知った情報を鵜呑みにすることも多く、たいへん危険です。
産業医も務める消化器の専門医師は「腸内環境が全身の健康と結びついているのは間違いないと考えられていますが、具体的に花粉症や肌荒れの症状が軽くなるかどうかは、まだ可能性の段階で、研究が進められているところです。」と話しています。
腸内細菌は、厳しい生存競争を繰り広げているため、実験室で育ったヨーグルトなどに配合されている善玉菌が、元から腸内にいる野生の善玉菌を押しのけて生き残るのは、難しいと考えられています。例えば、400グラムのヨーグルトを食べても、約40~50億個の善玉菌しか増えず、それは腸内細菌全体の0.004パーセント以下に過ぎず、腸内環境を変えるにはとても足りないようです。(「塵も積もれば、山となり」で、せっせと摂っていれば改善してくると思われているようですが、残念ながら期待できるほどの効果は少ないようです。)
腸内環境が良いというのは、善玉菌の割合が高く、悪玉菌や状況によって悪玉菌の味方をする日和見菌と言われるグループが少ない状態です。腸内環境の具合は、お通じの色や柔らかさ、そして臭いでだいたい判断できると言われています。善玉菌が、臭いをあまり作らない一方で、悪玉菌がたくさんあると、食べたものに含まれるタンパク質を分解して、硫化水素をはじめとする、嫌なにおいの物質が作られます。“おならがにおう”と感じている人は、腸内環境が整った状態ではないと思われます。タンパク質の摂り過ぎやバランスの崩れた食事、噛む回数(咀嚼)が少ないことが、腸内環境を乱している可能性が高いので、見直してみてくださいね。
by ボヤッキー
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