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腸内細菌叢を整えよう

 以前のブログ(10月24日)で腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類があり、健康の維持・増進には、善玉菌が優位の腸をつくる必要があるとお伝えさせていただきました。
 悪玉菌は、動物性脂質の多い欧米型の食事を続けたり、ストレスが過度にかかったり、便秘が続いたりすると、優勢になります。便秘が続くと腸内環境が悪化し、腸内環境が悪化すると便秘が治りにくいという悪循環におちいってしまいます。
 一方、腸内の善玉菌の割合を食生活で増やそうとした場合、まず一つめは、健康に有用な作用をもたらす生きた善玉菌と言われる「プロバイオティクス」を直接摂取する方法があります。食品では、ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含むものです。二つめは、腸内にもともと存在する善玉菌を増やす作用があると言われる「プレバイオティクス」を摂取する方法です。食品成分としてはオリゴ糖や食物繊維で、これらの成分は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。消化・吸収されることなく大腸まで達し、腸内にもともと存在する善玉菌に、好きな炭水化物の「エサ」を優先的に与えて、数を増やそうという考えです。
 ただし、腸内細菌はまだまだ解明されていないこともあり、極端に善玉菌を増やし過ぎても弊害がないとは言い切れません。便の様子や身体の調子をみて改善が必要と感じた場合、生活環境を見直し、バランスの取れた食事や適度な運動、充分な睡眠を心掛けてみましょう。
 腸内細菌叢は遺伝的要素よりも生活環境による影響が大きいとされています。体の健康には、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切になります。
By ルン
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