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腸腰筋が、内臓に?

 腸腰筋は、一般的な身体の表面に位置する筋肉より内臓と隣接するように身体の奥に位置し、大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つの筋肉から形成されます。この筋肉は、主に股関節を屈曲、外旋、骨盤を前傾位に保つ働きがあります。大腰筋の起始(骨の付着部位)は、第12胸椎から第1〜5腰椎の横突起と椎体で、停止(骨の付着部位)は大腿骨の小転子になります。腸骨筋の起始は、腸骨の内側の腸骨窩、停止は大腿骨の小転子になります。小腰筋は、半数の人は無いと言われていますが、確認し難いことでこういう認識になっていて、恥骨上枝まで伸びていることを考えると重要な役割を担っている思います。
 前述した通り、大腰筋はお腹の奥深くにあるので内臓と隣接しています。大腰筋と腰方形筋との間に腎臓があり、大腸も上行結腸、下行結腸と近接しています。また、大腰筋上部の方では十二指腸とも近くなっていて、小腸も腹壁の奥の方で大腰筋と近くなっています。腸骨筋は、大腸と隣接していて、右側では盲腸や上行結腸、左側はS状結腸と下行結腸と近い位置にあります。
 だから内臓等の不具合は、腸腰筋の硬さが影響していることに因るモノと考えられ、逆に内臓や大腸の不具合で腸腰筋が硬くなるような相互の作用が考えられます。この腸腰筋を作用させるためには、大腿部を高く引き上げることが必要になります。日常生活であれば、階段を登るときに腸腰筋は活躍するので、なるべく階段を選んでいただくと腸腰筋が働いてくれます。筋肉は脳の指令で動くので、意識的に使ってあげると活性化されやすくなります。スタンフォード大学の研究によれば「今からこの筋肉を使う」と考えるだけでよりその部分の働きが活性化され、高いエネルギーの消費が促される研究結果もあります。デスクワークが多い方は、椅子から立つ瞬間、家事を行うときでも「この部分を使う」と考えるだけで筋肉の働きが良くなり、エネルギー消費も促されます。少し意識することで、筋肉の作用が活発になり、内臓の調子も良くなるので、意識するようにしてみてください。
by 参鶏湯
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