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薄めたらダメ?

 スポーツ飲料は「とにかく薄めずに」というメーカー側の公式見解が話題なっているようです。メーカーの見解のベースとなる試験結果では、体水分の回復維持には、糖質も重要であるとしています。スポーツ飲料公式サイトのFAQ(よくある質問)では、「薄めずにそのまま飲んで」と何が何でも薄めてほしくないと訴えています。
 スポーツ飲料の甘さや糖分を気にする人は多いようで、FAQには「薄める」ことに関連する項目で「子どもに飲ませるときは薄めるほうがいいですか」「薄めて飲んでも熱中症対策になりますか」「薄めると吸収スピードは変わりますか」への回答は、全て「身体に吸収されにくくなるので薄めずに」といった調子で徹底されています。
 日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」では水分補給飲料について、「『食塩を0.1~0.2%含んだもの』と、1時間以上運動する場合には『4~8%程度の糖分を含んだもの』が、疲労の予防だけでなく水分補給効果にも役立つ」とされています。現在市販されているスポーツ飲料は、この基準を満たしておりますので、薄めることはお勧めしておりませんと。
 また、スポーツ飲料に含まれる糖分の半分にした飲料を摂取した場合、体水分の吸収程度が低下することが試験で分かっているので、「薄めると水分のスムーズな吸収を阻害する」と考えられると説明しています。そして、あるメーカーの商品は、「100mlあたりエネルギー25kcal、炭水化物6.2g、食塩相当量0.12gが含まれていますので、食事の制限などがある方は、これを考慮のうえご利用ください。」と言っています。薄めることで、そのスポーツ飲料の効能は少し下がるかもしれませんが、身体に害になることは何もありません。寧ろ、持病のためにカロリーコントロールをしておられる方やダイエットに取り組んでおられる方は、薄めることのメリットの方が大きいと思われます。薄めることが流行り出していることで、販売量が減っていることの対応になっているように思えて仕方がありません。
by 筋誤労
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