成人に比べ幼児は、辛味のある料理を嫌がる傾向にあります。また、自然の中で辛味を好む動物は確認されておらず、ラットを使った実験でもスパイスの入った食べ物は避けられることが判明しています。しかし、少量ずつスパイスを混ぜた食べ物を摂取させ続けたところ、しばらくするとラットは、スパイス入りの食べ物を選び始めたというのです。このように、辛い食べ物を食べ続けることで、辛味に対する耐性は変化していく事が科学的に検証されています。
さらに、辛味は生体面でプラスの働きを持っています。辛味に含まれる刺激成分は体内の熱産生を促しますが、発汗によって体温が皮膚から逃げることで爽快感が得られます。食欲増進効果や腸からの栄養分吸収も促進され、食欲がないときでも辛いものを食べたくなるのは、こういった作用によるものと考えられます。また、カプサイシンを摂取すると脳から鎮痛作用のあるエンドルフィンという物質が分泌されます。これは一言で言えば脳内麻薬。痛みや苦痛を和らげ幸福感が得られます。ストレスを感じたときに辛いものが食べたくなる人はこのエンドルフィンを欲しているのかもしれません。
そして、味覚と性格の関連性を見ると、辛味や苦味といった本能的に嫌がられる味を好む人は、スリルを好む傾向にあります。生活がマンネリ化しないための刺激として、辛味を欲しているのかもしれませんね。
By ルン
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