「ちょっとは運動しないとなぁ」「何か体を動かすことをしなきゃ」etc、多くの人がそう思っていることでしょう。運動が健康に良いこと、またスタイルを改善させて、見た目も若々しくなることは誰もが認識していることと言えます。
運動不足は、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病を誘発するだけでなく、免疫力を低下させてしまうことにもなります。また、高齢期の虚弱、体力低下による要介護の一要因にもなっています。私たち人間は動くことを基準に造られているので、動いていないと病気になってしまいます。しっかりと動いていてこそ、元気で健康な状態を保つことができるのです。
また、運動が見た目を若くしてくれることも経験的に明らかです。中年以降になっても余分な脂肪のついた太鼓腹にならず、筋肉がしっかりついたカッコいいスタイルを維持している人は不思議なほど年をとりません。理由として、運動によるホルモン応答や抗酸化能力の向上などが関係していると考えられます。
健康にも、若々しさのためにも運動が良いことは、分かっているはずなのに、残念ながら運動をしっかり行っている人というのは極めて少数派です。厚生労働省の調査によると、1回30分以上の運動を週2回以上、1年以上継続して行っている人は20~50代では20%程度しかいません。そして、日常の活動量の目安となる「歩数」は90年代と比べて1000歩ほども減っています。運動をしていないというだけでなく、日常生活でもほとんど体を動かさなくなっているのです。いまや運動不足は極めて深刻な問題となっていて、見た目だけでなく、健康面でのリスクは計り知れません。
今回のコロナウィルスの予防においても、身体を動かさないデメリットは、あまり話題になっていませんが、確実に免疫力低下に繋がります。人の集まるところは避けて、公園や家の周辺で少し汗ばむ程度に身体を動かすようにしてくださいね。
by ドクトル・ノブ
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