世間を見回すと運動への意欲が高まっているように感じます。運動を行うとダイエットやプロポーションの維持だけでなく、生活習慣病・認知症の予防や改善、最近ではがんの抑制にも繋がることが確認されたりと、様々な効果をもたらしてくれます。しかし、普段の安静時と運動中では、身体の内部の働きも異なるため、気をつけなければいけない注意点もあります。特に、運動習慣が今まであまりない方や、高齢者、薬の服用をされている方などは気にしなければいけません。
運動を行っている時に働く「筋肉」は、体を動かすだけでなく、全身の血液循環にも大きく関与します。全身に血液を送っているのは心臓だと思われていますが、実は全身の筋肉も血液を身体に送り込むポンプの役割を持っていて、かなりの割合で血液循環を担っています。心臓から送り出された血液を動脈が全身に運び、細胞から出された老廃物を回収した血液を静脈は、主に筋肉の収縮・弛緩のポンプ作用によって心臓へ送り届けることができています。つまり静脈は、筋肉の働きなしには、血液を送りだすことはできないということです。運動中は筋肉の収縮・弛緩が普段よりも激しくなるため、全身の血液循環はより促進されます。
ここで気をつけなければいけないことがクールダウンです。運動を続けるために鼓動も速くなり、勢いよく流れていた血液ですが、突然運動をやめてしまうと筋肉によるポンプ作用が少なくなり、心臓への血液の戻りが少なくなります。そうなると一時的な低血圧、目まい、吐き気などの貧血のような症状を起こしてしまいます。特に激しい運動の後は、勢いよく血管や流れ出した血流を瞬時に正常時に戻すことはできないので、心臓などに負担がかけてしまいます。「走った後は急に立ち止まらずに、歩け」と言われるのもこれらのためです。運動の後は、クールダウンすることで心臓などへの負担を軽減し、運動で生じた疲労物質を取り除き、疲労回復、柔軟性の維持・向上に繋がりますので、取り組むようにしてくださいね。
by コオロギ
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