芸能界で活躍していて、元気そうだった人が、適応障害で活動を休止する人が増えています。適応障害は、「ある出来事などがストレス要因となり、そのストレス要因によって引き起こされる情緒面や行動面のストレス症状によって、社会的機能が著しく障害されている状態」とされています。つまり、適応障害は、ストレスの原因がはっきりとしていること、そして、情緒面や行動面に影響するような状態で抑うつ気分や不安、心配が強く、それが明らかに正常の範囲を逸脱していることが適応障害に陥っている状態と考えられています。ただし、適応障害と診断されるには、ほかの疾患や障害でないことが前提になっています。つまり、統合失調症やうつ病といった気分障害や、パニック障害などの不安障害などの診断基準にあてはまる場合、気分障害や不安障害の方が診断結果としては優先されることになります。また、適応障害と診断されるには、その状態がどの程度継続しているかも関わることになります。精神疾患・障害の診断ガイドラインによれば、適応障害の発症は「生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。つまり、ストレスが取り除かれれば、その症状は改善するということです。
適応障害の原因は「ストレス」です。しかし、ストレスの原因となっていることは、個人の身に起きたものから、多くの方を巻き込む災害といったものまで多岐に渡ります。その理由としては、人によってストレス要因に対する感じ方やとらえ方が異なることが考えられます。つまり、人によって、ある種のストレス要因には強くても、また別の種類のストレス要因には過剰に反応してしまうということが考えられるということなのです。ストレスは非常に厄介なものであるということが、適応障害を本当の意味で理解することを難しくさせている面もあります。「ある人にとってはストレスに感じることが、他の人にとってはストレスには感じられない」といったこと、あるいはその逆のことが起こり得るからです。つまり、適応障害の発症には、個人のストレスに対する感じ方や耐性が大きな影響を及ぼすとも言えるのです。
ストレスは、個人の感受性が大きく関わるので、ストレスを除去するだけでなく、ストレスに耐性を作ることも重要な対処法です。精神的なストレスに対する耐性は、肉体的な適度なストレス(運動等)で耐性ができることも研究報告されています。また、ストレスの解消にも繋がることも報告されています。
by 筋治狼
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