耳馴染みの少ない酪酸は、私たちの健康維持には不可欠な物質で、「短鎖脂肪酸」の一種です。そして、その酪酸は、腸に届いた食物繊維を発酵・分解して腸内細菌の「酪酸菌」が作ってくれています。また、腸内を弱酸性に保って悪玉菌の増殖を防ぐ効果もあるので、この必要不可欠な酪酸を腸内細菌につくらせるために、「食物繊維などを積極的に摂りましょう!」というのが「腸活」の目的の1つです
その酪酸が作られる事で身体の中だけでなく筋肉にまで大きく影響する事が最近の研究で知られています。筋力や筋量をアップすることは、健康を維持する上でとても大切なことです。その筋肉を増やすには、筋トレはもちろん、お肉や大豆などのたんぱく質を摂ることも重要だといわれています。しかし、パプアニューギニアの方は、主な食事がさつまいもなのに、とても筋肉質であることが知られています。彼らの体質を調べると、腸内細菌が特殊で、サツマイモを腸内細菌が分解して筋肉の素になるアミノ酸ができるため、肉を食べなくても筋肉質な体になりやすいにそうです。また、酪酸と筋肉の関係も少しずつわかってきています。ごぼうや豆、海藻などを食べることで、酪酸産生菌の一種であるラクノスピラという腸内細菌が増え、つくられた酪酸が筋肉を増やしているのです。
この2つの例からわかるように、動物性たんぱく質を摂ることだけが、筋力や筋量アップにつながるとは限らないのです。所変われば、腸内細菌も変わる。土地によって食生活も異なるため、人はそれぞれ異なった腸内環境を持っているようです。そして、自分の腸内環境を良い状態に保つには、体に有益な菌そのものを摂ることだけでなく、有益な菌のエサを摂ることも必要不可欠。さらには腸の活動を活発にする為に継続的に運動をして血流を良くし、腸の働きを高めてあげることも特に重要です。
腸内環境を意識して、毎日の食事と運動習慣をつけて身体の中からも健康を目指したいですね。
by 宮古島サイダー
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