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関節がゆるい?

 「身体がカタイ人」と「身体が柔らかい人」では硬い人の方が普段の日常や様々な場面で筋肉や関節などに痛みや障害を起こしやすくなります。しかし、「身体の柔軟性が高いほど良い」と言うことでもありません。過度に柔らかすぎるとかえって筋肉や関節への負担が増し、捻挫や脱臼などの障害が発生しやすくなってしまうこともあります。
 私達の身体の中にあるそれぞれの関節に、可動する正常範囲の角度が具体的に決まっており、それを「参考可動域」といいます。参考可動域は、怪我なく安全に身体を動かすことや、身体の異常を見つけるための指標となります。この参考可動域以上に関節を動かすことができる人がいます。「身体が柔らかい」とは、筋肉の柔軟性や関節の可動域が適度であり、また、可動域の制限を越えるような場面に遭遇しても直ちにそれを制御するだけの筋力がある状態のことを言います。一方、「関節がゆるい」とは筋肉の柔軟性や関節の可動域が過度であり、また可動域の制限を越えるような場面に遭遇しても直ちにそれを制御するだけの十分な筋力がない状態を言います。特に関節を伸ばす「伸展」の動きをする時に、参考可動域以上に伸ばし過ぎた状態である「過伸展」が特徴的に見られます。
例)肘関節の関節が緩い(過伸展)と…
・肘の靭帯損傷や脱臼
・肘関節の変形
・肘の痛み
・隣接する肩関節や手関節の機能低下や痛み
・手や腕で支えるポーズが不安定になる
・腕の筋力低下
などが見られます。
 過伸展の原因の一つとして関節に頼った使い方があります。まるで突っ張り棒のように「関節をロック」する使い方です。関節にかかる負荷を筋肉で吸収せずに、関節に直接ストレスを受ける状態になってしまい、その状態で体重がかかることで関節や靱帯に負担がかかり、痛みや故障を招くため危険です。
筋肉の働きは、基本的には収縮なので、伸ばすだけでなく縮めることもして、関節のゆるみを防止しましょう。
by コオロギ
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