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関節リウマチ(その1)

 一般的に関節に起きたリウマチ疾患を関節リウマチと呼んでいます。リウマチと聞くと「関節に生じる病気」をイメージされると思いますが、基本的に全身に及ぶ疾患です。全国で推定70~80万人の罹患者があり、その約8割が女性で、膠原病の一種であるとされています。
 リウマチを含む複数の自己免疫疾患の総称、膠原(こうげん)病は、1942年アメリカの病理学者Paul Klemperer(1887-1964)が、全身の結合組織(骨・軟骨・腱など)や血管に「フィブリノイド変性」(フィブリン:血液凝固に関わるタンパク質)と呼ばれる特徴的な所見が認められるいくつかの病気を発見し、それらを「膠原病」と呼ぶことを提唱しました。ひとつの病名ではなく、共通する性質を持ついくつかの病気の総称になります。
 原因は、「免疫」の異常にあると考えられています。私たちの体には、細菌やウイルス等から 自分を守る「免疫」が備わっていますが、罹患者は、自分の体の特定部分を異物のように認識し、排除しようとする「自己免疫」の細胞(自己反応性リンパ球)や、蛋白質(自己抗体)存在し、これらが皮膚や筋肉、関節、内臓、血管などに炎症を起こすと言われています。
 主な症状は、関節のこわばり・痛み・腫れがあり、痛みは安静時にも強く感じ、関節の中や周囲で炎症がおこし、患部の腫れや赤み、熱っぽさを伴うことが多い特徴があります。また関節自体に異常がなくても、支配している神経の傷害でも痛みが出現することもあります。主な治療法は、薬物療法、手術、リハビリテーションです。
 日常生活では、関節の変形を進める要因になる過度な負担を避ける工夫が必要ですが、安静にしすぎると、必要な筋肉が衰え、関節可動域が制限され、さまざまな支障をきたします。普段の何気ない動作、例えば携帯を両手で持つようにする等、意識することで、関節の負担を軽くできます。また、適度な運動は、症状の軽減、改善には有効です。関節は使わないと固まって動かしにくくなってしまうので、バランスよく体を動かし、関節を曲げる・伸ばすことを痛みのない範囲で行うようにしましょう。
by 健幸運動志同士 みさぽん
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