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風邪薬の誤解

 一般的なかぜ薬について、使用者の65%が「ウイルスを倒し、風邪を治す効果がある」と誤解していることが某製薬会社の調査で確認されています。急な気温の低下や寒暖差が大きいことで風邪が流行しやすい季節になっており、「正しく利用しないと風邪が長引く可能性がある」と懸念されています。
 調査はインターネットで実施され、市販のかぜ薬が細菌やウイルスを倒すかどうか聞いたところ、30%が「すべての薬に当てはまる」、35%が「一部の薬に当てはまる」と回答しており、正解の「そのような薬はない」と答えた人は35%だったと報告しています。一般的に「風邪薬」と言われる薬は、喉の痛みや鼻水、発熱などを抑える作用はありますが、ウイルスを除去したり、倒す効果はありません。薬は、症状を抑えて極端に体力が奪われないようにすることが主な役割で、風邪を治すことはできません。
 医療機関で処方される抗生物質に対しても、誤解が多く、国立国際医療研究センター病院が、実施した調査では、約半数が「ウイルスもやっつける」と誤解しており、効果がないと正しく認識していた人は2割に満たなかったようです。「念のために抗生物質を出しておく」という治療法が適切だと長く考えられてきたことが、誤解を生む背景となっており、そのために抗生物質の乱用に繋がり、抗生物質に耐性を持つ菌が生まれる問題も深刻なっています。しかし、未だ誤解したままの方が多く、処方を求める人が多いので医療現場はなかなか変わらないとのことです。
 市販薬でも処方される薬でも、自分の体に入れるものなので「どう作用するのか」、また、「どのような副作用があるのか」を積極的に知って、利用するなら正しく利用したいものです。
by ボヤッキー
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