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「痛み」の意味?

 身体のどこかに痛みが出ると、不快だけでなく、不安になり、たいへん悲観的な捉え方をしてしまいます。しかし、痛みという感覚は、今の身体の状態を伝えてくれて、これ以上悪くならないようにという体からの警告信号で、身体を守ってくれているのです。例えば、足が痛い時、痛いからそれ以上同じようなスタイルで歩こうと選択をしないで、歩き方を変えるか、歩くことを辞めます。これが体をこれ以上悪くしないシステムです。そして、回復するまでは「痛み」という信号で、どういう状態になっているか知らせてくれます。だから、痛みがある間は、その部分に負担をかけないようにしたり、休ませるように心がけます。そうすることで痛みを出している部分は回復し、また元通り使えるようになるのです。つまり、「痛み」は、私たちの体を守るためには無くてはならない体からのメッセージなのです。
 先天的に痛みを全く感じない無痛症という疾患がありますが、この疾患を有する方は残念ながら完全な管理の下でも、成人する前に亡くなられる方がほとんどです。あるお子さんの例では、幼少期に指を噛む行為で肉片が見えるほど強く噛んでしまったり、ストーブの上に手を置いていて火傷の状態になっていても、そのお子さんの母親が気づくまで、ストーブの上に手をおいたままにしているようなことが多々あったようです。残念ながら、6歳で他界されました。
 この例からも解るように、痛みとは体が我々に異常であることを知らせてくれ、修正する機会を作ってくれる素晴らしいシステムなのです。鎮痛剤とか、ブロック注射などのように痛みだけを取るような処置は、ある意味で状態をさらに悪くすることになってしまいます。痛みを作っている原因をしっかり見極めて、その原因を取り除くようにすることをお薦めします。
by ボヤッキー
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