顎関節症は、2人に1人が経験すると言われている疾患で、代表的な症状に顎関節の音(顎関節雑音)、あごの痛み(顎関節痛、咀嚼筋痛)、口が開かない(開口障害)があります。顎関節症は日常の無意識の習慣などが原因になっていると考えられており、これらを改善することで症状が自然と軽快することも多いです。
顎関節症に至る原因には、様々なものがあり、歯のかみ合わせの異常、精神的緊張やストレスによる顎関節への負担、歯ぎしり、食いしばり、頬杖やうつぶせ寝、噛みくせなど日常生活のくせなどがほとんどです。しかし、これらのうち1つだけが原因になっているわけではなく、発症には複数の原因が絡みあっていると考えられいます。症状は主に食べ物を噛むときや口を動かすときなどによくみられます。また、あごが外れてしまうこともあります。どの症状が現れるかは人によって異なり、これらのうち少なくとも1つ以上の症状がみられる場合に顎関節症が疑われます。そして、顎関節症に患っている方は、頭痛、首、肩・背中などの全身の痛み、めまい、耳鳴り、目の疲れ、鼻づまり、かみ合わせの不調、歯の痛み、飲み込み難さなど、全身のさまざまな症状が出ている人が多いです。
顎関節症の治療は、一般的に歯科医による治療が多く、消炎鎮痛剤の処方やスプリントと呼ばれるマウスピースのようなものをあごに入れてかみ合わせを調整し、顎関節が正しい位置に戻るようにして、必要に応じて入れ歯や歯のかぶせ物を装着して、良い噛み合わせを保つようになります。手術が必要になるケースがありますが、すごく稀です。それ以外の治療法として、整形外科や整骨院での咀嚼筋のマッサージやホットパック、筋に電気を流して除痛を図ることや、低出力レーザー、筋伸展訓練(ストレッチング)等があります。
原因の多くが、首、肩、背などの張り、凝りからのモノで、その部分の改善が顎関節症の症状を鎮静させることに繋がります。だからと言って、マッサージや整体では、一時しのぎにしかなりませんので、肩凝りが起こらないような姿勢を整えるために身体の使い方を見直す必要があります。
by グランブラー
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