「かかと」のことを踵骨と言いますが、これは足の骨の中では一番大きく、重さもあることで付けられたようです。踵骨は、人間が二足歩行をする上で、とても重要な役割を果たしています。あらゆる動物のなかで、直立二足歩行をするのは人間だけですが、踵骨自体は多くの動物にあります。ただ、その形も役割も、人間とは大きく違っています。常に四足を使って移動する動物の踵骨は高い位置にあり、歩く時も静止して立っているときも、地面につきません。
サルや、クマなど、時折、後ろ足だけで立ち上がり、時にそれで動くこともありますが、その形は人間とは大分違います。あらゆる動物のなかで、人間の足だけに土踏まずのようなアーチ構造があります。踵骨は、そのアーチを形作ることにも大きな役割を担っています。人間の体重などの荷重は、足裏に分散されていますが、その分散されたなかでも、最も多くの荷重を受けているのが踵骨です。
人間の関節はすべて、非常に精巧な構造をしています。足首もそのひとつです。竹馬に乗って静止するのは難しいものです。人間は二本の足で立っていますが、静止する事が出来ます。竹馬のように、地面に接する点が二点では安定して立つことは難しいものです。しかし、人間は二本足で走ったり、歩いたり、跳んだりと動かなければなりません。三点支持 画像人間の足には、それが出来るための特徴があります。足に掛かる荷重が、片足で三点に分散されるのです。しかも、片足で三点ということは、動きながらでもバランスが取りやすく、しかも安定するのです。例えば、四点だったとすると、安定はしますが、動きに対応しにくいのです。
足がアーチ構造をしていることで人間の体重や動くための力を、踵、親指の付け根、小指の付け根の三点に分散しているのです。その分散をさせている骨が、距骨です。距骨は脛の骨の下にあり、踵の骨の上にあります。つまり、脚と足を繋いでいる部分と言えます。この距骨が、三点に重さや力を分散して伝えています。三点支持の機能で安定をはかり、距骨で衝撃の分散の補助をしていて、他にももっと細かい性能も兼ね備えている足を持つ人間の身体は、本当によくできています。
by グランブラー
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