乾燥したこの時期では、多くの人がドアノブや金属を触った際にバチッと静電気が走った経験があると思います。こうした静電気が生じ易い人のことを、帯電体質と呼びます。帯電とは電気を帯びている状態のことで、いくつかの原因によって自然放電がしにくい状態になって起こっています。通常であれば、体にたまった静電気は、日常生活の中で徐々に放電されていきます。水には電気を通しやすい性質があるため、空気中の水分によって自然と放電されています。そのため、湿度が高い環境では、自然と放電されやすく、冬は乾燥して空気中の水分が少ないので、静電気がどんどん体に溜まりやすくなります。
　帯電体質の方は、身体の水分量が少なく、放電がスムーズに行えていないことが考えられます。水分がしっかり蓄えられた肌の場合、静電気は肌の水分を通して日頃から少しずつ放電されるため、静電気で痛みを感じることはあまりありませんが、乾燥肌の人の場合は、水分量が少ないため、静電気が放電されにくく、体に溜まり易くなっています。
簡単な対策としては、
○ 部屋の加湿をする
空気中の水分が増えれば、静電気が生じても自然に放電しやすくなります。
○ 肌の保湿をする
不足している水分を補い、肌を保護するためにも、お風呂上がりなどに保湿剤を塗ることもおすすめです。
○ 体調管理をする
栄養状態や体調の崩れ、ストレスなども帯電し易くなりますので、体調を整えることはすごく大切です。
　静電気に悩まされているということは、それだけ肌の乾燥が進んでいるサインでもあります。体内の水分量が減少すると、血液中の水分も減少します。その結果脳梗塞や心筋梗塞などの血管が詰まる病気を発症し易くなります。適度な運動で、筋肉の働きを良くすることで、血液循環の改善だけでなく、筋肉の水分保有のレベルアップに繋がり、潤った身体になります。バランスの良い食事と合わせて取り入れてくださいね。
by　コオロギ

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