うつ病の人は、脳内に幸せホルモンと呼ばれる、セロトニンが少ない傾向があるそうです。若い女性世代には「瘦せ型」の傾向がおおく見られ、ダイエットを極端に行って栄養不足になっていると、「うつ」に繋がることがあると見られています。また男性でも若い世代では「朝食の欠食」が多く見られるなど、不規則な食事が続き栄養が偏り、さらに過度なストレスと重なることで、セロトニンが少なくなるそうです。
また、セロトニンの原料となるトリプトファンの摂取が少ないと、セロトニンが枯渇し、うつ病指数が高くなることは、実験でも確かめられているそうです。基本的にトリプトファンは、食品中のたんぱく質が多いほど多く含まれ、肉、魚、豆、種子、ナッツ、豆乳や乳製品などに豊富に含まれます。「うつ」対策の鍵となるセロトニンを摂取するためには、原料のトリプトファンさえ摂取すればよいというわけではありません。我々の身体は、いろいろな栄養素や成分がお互いに助け合って成り立っています。例えば、ブドウ糖は脳のエネルギー源ですが、ダイエットのために極端に糖分の摂取を減らす人は、注意が必要です。ビタミンB群は、代謝や神経系統が正常に機能するためには不可欠なビタミンで、精神を安定させるのに欠かせませんし、青魚に含まれるDHAなども神経の精神安定を促すと言われています。このように、幅広い栄養素や成分が必要なのですから、様々な食べ物を食べることが大切だと言えるでしょう。何か単体の成分だけを摂れば良いと言うものではありません。
現代人の生活にありがちな運動不足、夜更かしや日光にあたらない生活などもセロトニンの分泌が弱くなります。光に当たる、運動する、明るい考え方をする、ゆっくり呼吸をする、といった刺激によっても、セロトニン分泌が促されます。食事だけでなく生活習慣も見直して、運動、音楽、リラクゼーションなどストレス解消できる楽しみを作るなど、試みてはいかがでしょうか。
by chirune
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