人は多かれ少なかれ、ストレスや悩みを抱えているものです。ストレスや悩みは全くない方が良いと思いがちですが、本当にそうでしょうか。ストレスとの付き合い方を知るヒントに、「ヤーキーズ・ドットソンの法則」という心理学理論があります。心理学者のヤーキーズとJ.D.ドットソンは、一定の作業を覚え込ませたネズミに電気ショックを与えてパフォーマンスの差異を計測しました。この実験により、覚醒レベルとパフォーマンスには、逆U字の関係が成り立つことを証明しました。
　この法則によると、ストレスがあまりにも少ない「低ストレス」の状態が続くと、緊張感が少なすぎるために意欲が起こらなくなり、パフォーマンスは低下します。逆にストレスが多すぎる「高ストレス」の状態が続くと、精神的に疲弊してしまうため、やはりパフォーマンスは低下してしまいます。つまり、ストレスは少なすぎても多すぎても、パフォーマンスは低下してしまうのです。適度なストレスにさらされているときにこそ、ほどよい緊張感が行動を促進する刺激となり、最大のパフォーマンスが発揮されるのです。
適度なストレスを取り入れるコツ
・成績や成果の目標を設定する
「半年後に○○を達成する」「1年後には○○に合格する」というように、具体的に目標を設定して実践しましょう。
ストレスを回避するコツ
・デジタルデトックスをする
休日の半日だけでも、スマホやパソコンに触れない時間を作ってみましょう。ジムで汗を流す、自然のなかで過ごす、趣味に没頭する。そんな時間がデジタルデトックスにつながります。
　ストレスは「人生のスパイス」と呼ばれます。少ないと人生は味気なくなり、多すぎると人生のバランスを壊してしまいます。また、適度な運動は「適度なストレス」になります。「しんどい」ではなく「気持ちいい」「楽しい」と感じるレベルで取り組むのがポイントです。ストレスをうまく活用しながら、仕事でもプライベートでもいきいきとした時間を過ごしていきたいですね。
by chirune

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