スマホの長時間利用が、高校生以下の低年齢層の脳の発達に及ぼす影響を懸念する声が出ています。東北大加齢医学研究所の研究チームは、仙台市の5~18歳の児童生徒224人を対象に3年間、脳の発達の様子をMRIで観察したところ、スマホなどでインターネットを長時間使う子供たちの脳は、神経細胞が集積する「灰白質」や神経線維が集まる「白質」の体積があまり増えず、脳の発達に遅れがみられたと発表しています。
例えば、中学3年生で考えたとき、スマホを全く使っていない生徒は、中学3年生相当の脳を持っているのに対し、毎日頻繁に使っていた生徒の脳は小学6年生のままである可能性があると説明しています。実際に、子供たちがネットに費やす時間は増えていて、内閣府の調査では、10~17歳の1日当たりの平均利用時間は約4時間24分と年々増加しており、9歳以下でも約1時間50分となっており、脳の発達に悪影響することに繋がっていると警告しています。そして、ネットを利用すると回答した子供たちの多くがスマホを使用し、年齢層が上がるほど個人保有が進む傾向にあります。スマホ専用率は、小学生(10歳以上)で63.3%、中学生で91.1%、高校生では99.3%に上っています。
研究チームは「脳の発達が阻害されれば、勉強をしてもしなくても、学力が上がっていかない。いつでもネットに接続できる社会は、子供たちの未来の可能性を奪うことにつながっているのではないか」と問題提起しています。すぐに答えを出してくれるアイテムは、確かに便利ですが、自分の頭で考えなくなってしまいます。特に若年層の利用は、依存性が高くなり、脳の発達を著しく損なうことを考えるとタバコやお酒と同様に年齢制限を作る方が良いのではないかと思います。
by 珍香鈴
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