私ごとになりますが、先週一週間、フィリピンのセブ島へボクシング修行へ行ってまいりました。街でよく見かけたのはやはり、フィリピンの3Bと呼ばれているバスケットボール、ボクシング、ビリヤードが人気で目にすることが多かったです。アメリカの植民地時代に広まったそうで、趣味で行っている方が多く、一般の方々の競技レベルも高くて驚きました。 それとズンバという踊りも人気で、朝7時頃、もしくは夕方6時頃に20人くらいが道路高架下や駐車場、ショッピングモールなどに集まって踊っていました。発祥はコロンビアみたいですが、ヒップホップダンスとエアロビの中間のようなダンスエクササイズで身体を動かして楽しんでいました。
　そして、気になっていたのはボクシングでフィリピンの英雄となった6階級制覇チャンピオンのマニーパッキャオの伝説です。ミンダナオ島では、フィリピン国軍とイスラーム反政府組織による紛争が起きていました。しかし、パッキャオの試合が行われる度に「皆でパッキャオを応援するべきだ」という理由で双方が戦闘を見合わせて、テレビの前でパッキャオを応援しているという話しを聞いていました。それをフィリピンの方々に聞くと、紛れもない事実だと皆口を揃えて答えていたのは驚かされました。パッキャオは、現役時代後半からプロボクサーと政治家の活動もしており、2015年からフィリピンの貧しい人々の為に1000戸以上の家を家族と住めるように提供したり、クリスマスの日には、パッキャオの家に子供が訪れるとお金を配ったりしているとのことです。パッキャオの話しをするときは皆んな誇らしく話されていました。
　日本でも、単なる娯楽としての要素だけでなく、社会的な意義のある取り組みとして、もっとボクシングが広く知れ渡るようになるように、自分も精進していきたいと思っています。これからも結果を出すだけでなく、多くの学びをボクシングを通じて深めていきたいと思います。
ｂｙ　参鶏湯

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