筋肉には、主動筋(しゅどうきん)と拮抗筋(きっこうきん)と言われる関係が成り立っています。主動筋とは、主動作筋の略語で、関節運動等を行う時に中心となって働く(収縮する)筋肉のことを言います。拮抗筋とは、主動筋と反対の働きをする筋肉の事を言います。例えば、肘を曲げる時には、上腕二頭筋が主動筋として収縮し(縮み)、上腕三頭筋が拮抗筋として伸展(伸びる)します。肘を伸ばす時は反対に、上腕三頭筋が主動筋として働き上腕二頭筋が拮抗筋として伸ばされます。このように動作によって主動筋、拮抗筋は、それぞれ関係が変化します。
主動筋が収縮するとき、拮抗筋はただ弛緩するのではなく、適度な緊張を保ちながら主働筋が過剰に収縮して怪我をしてしまうのを防いでいます。これらの主動筋・拮抗筋のバランスはとても大切であり、このバランスが崩れてしまうとケガを引き起こしたり、関節などのスムーズな動きを邪魔することになり、不良姿勢などにも繋がります。
主動筋・拮抗筋を意識して取り組めば、日々のストレッチやトレーニングにも良い効果が期待できます。ストレッチであれば、ただ単に目的の筋肉を伸ばすのではなく、その時にその拮抗筋にも意識してストレッチをするとグーンと効果が上がります。また、日頃から硬くなり易い筋肉があるなら、その拮抗筋は使い難くなっている可能性があります。その為使い難くなっている筋肉をトレーニングしてあげると筋肉のバランスを整え、日頃から硬くなりやすい筋肉は柔軟性を取り戻すことができます。
特に、主動筋に意識し難かったり、刺激が感じ難かったりしている場合、鍛えたい目的の筋肉の拮抗筋を先に少しトレーニングで疲れさせブレーキ機能を弱め、その後に主動筋をより強く収縮させ筋肉には対する刺激を強めると言ったトレーニング方法もあります。
1つの目的の筋肉だけを見るのでなく、反対側の拮抗筋等に目を向けて見ると期待している以上の効果が出るかもしれませんよ。
by コオロギ
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