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低温やけど

 低温やけどとは、通常ではやけどしないような温度で起こる熱傷のことを言います。因みに、ドライアイスを触ると低温やけどをすると昔から言われていますが、あれは「凍傷」であり低温やけどではありません。「凍傷」も「やけど」もどちらも細胞が壊れて体の組織が傷つき、症状が似ているため、誤解されるようになったと思われます。低温やけどは、熱源が高温な通常のやけどとは異なり、熱源が低温なため、長時間触れていても熱さや痛みを感じにくい特徴があります。体温より少し高く、触れていて暖かくて気持ちが良い位の温度でも、その熱源に長時間触れ続けると、皮膚の深い部分にまで熱の影響を受け、見た目よりも重症になってしまうことが多いです。最初は大したことがないように見え、痛みも少ないですが、時間の経過とともに皮膚が壊死してしまっているため痛みはあまり感じずにいるのです。
 そして、低温やけどは、12月から1月がピークとなり、発症件数が増えます。ホットカーペット、こたつ、カイロ、湯たんぽ、トイレの便座、など寒い冬にはついつい暖かくて気持ちが良いですが、十分に注意が必要です。トイレの便座に座ったまま携帯を数時間続けて触っていて、立ち上がった時には、お尻から太ももの皮がベリッと全てめくれたということもあったようです。他にも、ついホットカーペットが気持ちよくてそのまま眠ってしまい直接当たっていたふくらはぎが、初めは少しヒリヒリするくらいだったのが、低温やけどの結果、皮膚を一部分移植することにまでなったそうです。
 高温の場合、直接火に触れたり、熱湯がかかれば、ほんの一瞬で「熱い!」と反応し、すぐ熱源から離れる為、皮膚の奥までやけどが及ぶ事は少ないですが、気付かないうちに深刻な状態に陥ってしまうのが低温やけどの恐いところです。
ついつい便利な物に頼ってしまいますが、できる範囲で身体を動かし、筋肉による熱産生を促し快適に過ごせるよう努めたいですね。
by コオロギ
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