コラム

COLUMN

内転筋

 内転筋は、大腿部の内側に位置し、大内転筋、小内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋の6つの筋肉で構成されています。主に股関節の内転、内旋の作用を担うと記されていることが多いですが、外旋作用が記されているモノも散見されます。また、小内転筋は、大内転筋の一部で、ほとんどの人に見られない筋肉として扱われていますが、大内転筋と違う作用を持つことも報告されています。そして、長内転筋は、股関節の角度によって全く逆の作用を担ったり、二重神経支配の筋肉も存在し、股関節と膝関節の両方に関わる筋肉も含まれており、たいへん複雑多岐な筋肉の集合で、不明なことが多い筋肉群です。
 内転筋は、他の筋肉との関りも多く「骨盤底筋群」との繋がりをご存知の方も増えていて、内転筋強化が尿漏れ防止になると推奨されています。その理由は、内転筋群の中の大内転筋は、坐骨結節や内閉鎖筋を介して骨盤底筋とつながっていることで、内転筋の強化が骨盤底筋の作用に影響することになっているからです。また、内転筋群が働くことで、骨盤底筋を介して腹横筋の活動が高まることも確認tされています。骨盤底筋と腹横筋は、姿勢保持に大切なインナーマッスル(深層筋)で、美しい姿勢には欠かせない筋肉として、モデルやバレリーナにも重要な筋肉として認識されています。更に、一流のスポーツ選手なども、内転筋が秘めるパワーに注目し、日常的に鍛えています。サッカーの場合、足の内側でボールを蹴る際には、内転筋力を発揮させねばならないので、内転筋の強化を積極的に取り組んでいる選手も増えてきています。そして、内転筋の強化が、グロ―インペインと呼ばれるようになった鼠径部痛症候群の予防や改善にも有効であると言われていて、サッカー選手だけでなく、長距離ランナーや走動作を伴う競技選手に取り組まれています。
 アスリートでなくても姿勢改善効果も高く、腰痛や股関節痛、膝関節の痛み予防にも効果があるので、内転筋の働きを高めるように取り組みたいですね。
by 筋治狼
にほんブログ村 健康ブログへ
クリックしていただくと順位が確認できます。

コラム一覧へ

人気の投稿

最近の投稿

アーカイブ

CONTACT

お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ

お問い合わせフォーム

06-6645-5885

上部へスクロール