大腿部の内転筋とは、太ももの付け根から膝のあたりまでの内側にある筋肉です。内転筋は、大内転筋、小内転筋（大内転筋が分かれて出来た筋肉で、大内転筋の上部の繊維を占めていますが、これらの筋肉が区別できない人も存在しています。それ故、テキストによっては、紹介されない筋肉でもあります。）、長内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋の6つの筋肉からできています。
　普段の日常生活の中では、太ももの外側の筋肉が良く使われるため内転筋はあまり使われる機会が少ないのです。そのため筋力が低下しやすく、足が太くなったり立位姿勢が保持しにくくなったり歩行が不安定になったりします。
　その内転筋を鍛える事によって、他の太ももの筋肉と共に動いて歩行時や走行時の安定性を高めてくれます。そして、O脚などの不安定な形を修正することができ、股関節の動きがスムーズになって、バランスの取れたフォームで歩くことができます。これは、膝などに負担をかけにくくなったり、歩行障害などを防ぐ効果もあります。他にも脚を引き締める事ができたり、骨盤底筋の真下にあるため、内転筋を鍛える事により骨盤を安定させ、骨盤底筋の働きを活性化するので下腹ぽっこりの改善に繋がります。 そして、太ももの内側を通っているリンパの流れや血流が良くなり、代謝促進が期待できます。 
　他にもたくさんのメリットが考えられますので、是非皆様も美脚、美姿勢を手に入れる為に内転筋を鍛えてみてはいかがでしょうか。
by　羅茂棲

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