新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、これまでの世界中の報告により、性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に大きな偏りがあることが分かってきています。 重症化しやすいのは、男性、高齢者、肥満、さらには糖尿病・高血圧・心疾患などの基礎疾患のある人であることが報告されています。特に、治療現場では、女性よりも男性の方が重症化しやすい傾向が見られていますが、その理由を遺伝的要因と環境的要因であろうと言っています。
「過体重や既往症のある人ではリスクが高い。これに加えて女性よりも男性の方が重い症状となるケースが多い」と英ロンドン大学の感染症を専門とする教授は話しています。また、英ICUの独立監査機関の統計によると、集中治療を受けた人のうち73%が男性、73.4%が過体重との報告、仏パリにあるピティエサルペトリエール大学病院の救急科専門医は、全患者の「4分の3」が男性だとテレビ局の取材で語っています。更に、米ニューヨーク・ブルックリンで、COVIDー19を発症した患者を治療しているマウントサイナイ医療システムの医師も米紙ニューヨーク・タイムズに対し、「集中治療室で働いているが、運び込まれる患者の80%は男性だ」と述べています。
専門家の中には、男性が弱いのではなく、女性の免疫力が強いのだという主張があり、仏トゥールーズ大学病院感染症科の医長も、「先天免疫は女性の方が強い。」と述べています。また、英ウォーリック大医学部の名誉講師も「女性の免疫系の方がより活発であり、つまり感染症からの回復力が強いだけでなく、男性の方が喫煙、飲酒、肥満などについて健康意識が低いから」と生物学的な要因と、後者の環境的な要因が重なっていると推測しています。
しかし、女性の方が、免疫力が高いとはいえ、油断してはいけません。若い方も現時点で基礎疾患がない方も、女性も免疫力を落さないように取り組む必要はあります。※当方のブログ(2020.04.20掲載分)に4つのポイント紹介しています。
by ボヤッキー
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