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女性アスリートの三主徴?

 女性アスリートの活躍が目覚ましい中、その反面、女性アスリートの三主徴と呼ばれる「摂食障害」・「無月経」・「骨粗鬆症」等の身体の問題も大きな課題となっています。女子選手が、食事制限することにより「利用可能エネルギー不足」となり、「無月経」そして「骨粗しょう症」に繋がることが知られています。特に、長距離選手や美しさを競う種目の選手に生じることが多いこの問題は、残念ながら医療関係者の間でもまだご存知ない方も多いようです。
 この三主徴が生じると、疲労骨折のリスクが高くなります。骨量は20代である程度決まってしまうため、若い時期に骨粗しょう症になった場合、後で挽回することはでき難く、選手自身だけでなく、指導者や保護者の理解も強く求められます。
 ハンマー投げでオリンピックにも出場した室伏由佳選手は、原因不明の腰痛症(後に脊柱管狭窄症と確定診断)や月経困難症と向き合った経験を持っています。成長期に腰痛があった場合、疲労骨折の有無を単純X線撮影だけで診断することは難しく、MRI(磁気共鳴画像)やCT(コンピューター断層撮影)を組み合わせた検査が重要になってきます。また、小学生など若い時期に分離症になるほど、「すべり症」という腰椎がずれる状態に移行しやすいため、腰痛を我慢して競技を続けることは避けるべきです。
 これらの情報は、スポーツの現場に届いてこそ、生きた情報になるので、低年齢者や女性を指導する立場にある人は、特にしっかりと学んでいただき、苦しまないで済むようにしてあげたいですね。
by グランブラー
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