病原体が、体の中に侵入する経路には、大きく分けて垂直感染と水平感染の2種類があります。
垂直感染とは、妊娠中、あるいは出産の際に病原体が赤ちゃんに感染することを言います。一般的に“母子感染”といわれています。 風疹やトキソプラズマ、B型肝炎などが垂直感染を起こします。水平感染とは、感染源から周囲に広がるもので、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の4つに大きく分類することができます。
接触感染は、感染者(源)に直接接触して感染することいいます。伝染性膿痂疹(とびひ)、梅毒、淋病、破傷風などが挙げられます。
飛沫感染は、咳やくしゃみで飛び散った飛沫を吸い込むことにより感染します。インフルエンザや風邪、百日咳、マイコプラズマなどがあり、飛沫感染又は接触感染の可能性がある場合、感染の拡大を食い止めるために、感染者だけでなく感染者と接触のあった人を隔離する等の対策が必要になります。
そして、空気感染は飛沫の水分が蒸発してできた小さな粒子、飛沫核を吸い込むことで起こる感染。別名、飛沫核感染といいます。飛沫核は飛沫より小さく軽く、長時間空気中を漂い、更に遠くまで飛んでいくことができるので、より広範囲の人々に感染を広げる危険があります。結核や麻しん(はしか)、水痘は空気感染することが知られています。
飛沫感染を防ぐ方法の一つとして、マスクの着用が挙げられますが、空気感染の予防法は、室内環境を減圧したり、高機能のフィルターを用いて空気を清浄化するなど、より高度な対応が必要となります。様々な感染に対する予防法としてマスクの着用だけでは不十分ですので、日頃から手洗いやうがいなどもしっかりすることが大切です。
By ルン
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